Blue Phase技術を用いた液晶パネルは、240Hz以上の高速駆動が可能で、しかも低コストで製造できるそうです。
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Blue Phaseモード液晶パネルは、液晶配向膜が不要なのが特徴である。現在主流のTN方式(twisted nematic)液晶やVA方式(vertical alignment)モード液晶、IPS方式(in-plane switching)モード液晶はいずれも配向膜が必要で、ラビングと呼ばれる機械的な配向処理をする複数の工程が必要なため、同工程はコスト高の原因の一つとなっています。
Blue Phaseモード液晶パネルは、機械的な操作をしなくても自動的に配向層が形成されるそうです。そのため、液晶との界面のダメージが少なく、パネル表面輝度が均一になるメリットがあります。また、現在の液晶テレビでは倍速の120Hz駆動が採用されていますが、Blue Phaseモード液晶パネルは液晶の応答時間が短いため、オーバードライブ駆動なしで240Hz以上の高速駆動が可能となるそうです。
また、Samsungは5月18〜23日に米国ロサンゼルスで開催される「SID(Society for Information Display)2008」の期間中にBlue Phase技術を用いた15インチの液晶パネルを公開する予定のようです。
このBlue Phase技術によって高画質で安価な液晶パネルが登場することになりそうです。
□関連サイト
■SAMSUNG Japan
□参考記事
■SID:韓国Samsung Electronics、液晶パネル「Blue Phase」を開発
■表示性能は「倍速液晶」の2倍以上、高画質で安価な次世代液晶パネルが登場