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総務省は2008年4月9日以降の1ヶ月間で3回発生した「重大な事故」に該当するサービス中断に関する報告を受けて、いずれの事故もシステムの信頼性向上対策や障害の極小化対策といった、設備管理のために必要かつ適切な措置が十分になされていなかったとした上で、ソフトバンクモバイルに対して、このような事故が再発しないよう厳重に注意した上で、事故の再発防止策の検討や予備設備の点検を実施するように改善を求める指導を行ったそうです。
指導の対象になった通信障害は、4月9日、5月5日、5月6日に発生した3件です。4月9日に発生した通信障害では、第3世代携帯電話の音声通話や発着信が5時間半にわたり不可能になり全国約87万人に影響した。
その後も、5月5日には第2世代携帯電話の全サービスが利用不可能になり東北地方の約4万4000の2Gユーザーの音声通話・パケット通信が約3時間。5月6日は第3世代携帯電話のパケット通信サービスが利用不可能になり関東地方の約64万人が4時間44分利用できなくなるなど通信障害が相次いでいました。
これについて総務省では「いずれの事故も予備系の設備を設置していたにもかかわらず、障害発生時に適切に機能せず、設備管理が不十分で大規模なサービス停止に至っている」という点を重く見ています。
6月13日までに再発防止策などを報告するように同社に求めています。
ソフトバンクの携帯電話が短期間でこれだけ通信障害が起きると信用を失う恐れがあるでしょう。安定している他の携帯会社へ変更するユーザーも少なからずいるかも知れません。今後はこのようなことがないようにしっかり改善してもらいたいです。
□関連サイト
■電気通信設備の適切な管理の徹底に関するソフトバンクモバイル株式会社に対する指導について
■SoftBank
□参考記事
■総務省、ソフトバンクモバイルに行政指導 通信障害多発で
■ソフトバンクモバイルの通信障害に総務省が行政指導
■総務省、ソフトバンクモバイルの度重なる重大な通信障害について指導