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申し入れ書の提出先は、日本放送協会(NHK)、日本テレビ放送網、東京放送(TBS)、フジテレビジョン、テレビ朝日、テレビ東京。ニワンゴが提出した申し入れ書に対して、11日までに各局より受領したとの回答を得ました。ただし、今回の申し入れ書の提出により、ニワンゴと各局の間で著作権侵害対策で提携関係が成立したわけではないとしているそうです。
ニワンゴがテレビ局6社に対して提出した申入書の内容は、
1.ニコニコ動画内における既存の著作権侵害放送番組動画はすべて削除する
2.新規投稿動画の監視を行い著作権侵害放送番組動画については直ちに削除する
ドワンゴによれば、ニコニコ動画ではこれまでも著作権侵害対策を強化してきており、テレビ番組の動画の投稿に対しても削除する対応をすでにとっているそうです。そのため、今回の“宣言”を機に一斉にテレビ番組動画の削除を開始するわけではないとしています。また、特にこのタイミングでシステムや監視体制を増強し、テレビ番組の著作権侵害動画を完全に排除する仕組みが実現されたということでもないということです。
一方でニコニコ動画では、権利侵害動画の削除依頼専用ツールなどを提供する「著作権侵害対応プログラム」を権利者企業向けに用意しており、2月末現在で38社が登録しているそうです。さらにニコニコ動画では今後、テレビ局を含む権利者らと協議を進めながら、同プログラムをより活用してもらうなど、著作権侵害対策の共同体制を構築していきたい考えのようです。
今回の申し入れ書は、そのような協議を進める中で、ニコニコ動画が自主的に行なっている取り組みを対外的にアピールする意図もあると言えそうです。
ニコニコ動画がテレビ番組の動画を投稿された場合は削除することになれば他のYouTubeなどの動画投稿サイトでもテレビ番組の動画を見ることは出来なくなってしまうでしょう。
□関連サイト
■ニコニコ動画 (SP1)
■ニュースリリース(PDF)
□参考記事
■ニコ動「テレビ番組の無断投稿は全削除」とテレビ局に申し入れ
■ニコニコ動画、著作権侵害のテレビ番組動画をすべて削除へ--放送局に申し入れ
■ニコ動がテレビ局に宣言「番組の著作権侵害動画はすべて削除します」