パソコンは省スペース性などからノートPCに需要がシフトしています。海外メーカーの低価格デスクトップ型攻勢も激化している影響で、ソニーは一体型で独自色を打ち出して販売拡大を図る狙いのようです。
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ソニーのパソコン「VAIO」で、本体、モニター、キーボードの3点セットのデスクトップ型は高性能機「タイプR」の1機種だけですが、9月20日に発売する新モデルは本体がモニターの背面部に一体化されています。
ソニーパソコン事業幹部の話によると
「本体が別にある典型的なデスクトップ型は作らない」とのことです。
デスクトップ型は拡張性が高く、CPU(中央演算装置)、記憶装置で高性能品を搭載しやすいメリットがあります。また、ノート型より製造コストが安く、最近では5万円を切るものも少なくありません。
ソニーは過去に、典型的なデスクトップ型を最大4シリーズ展開してきましたが、省スペース化して「ボードPC」と呼ぶ一体型の比率を増やしてきました。
本体とモニターの一体型は米アップル社の「iMac」をはじめ、NECや富士通などが販売しています。最近は最大手の米デルも本体を大幅に小型化するなど、パソコンの省スペース化の動きが加速しています。一方でノート型を得意とする東芝は、法人向けを除いてデスクトップ型を扱っていません。
それとは逆に1982年に投入したデスクトップ型「PC98シリーズ」をヒットさせたNECは、「映像や音響性能が高い」点を評価して、現在も多くのデスクトップ型製品を扱っており、メーカーによって戦略の違いが一段と鮮明になってきました。
パソコンは省スペースモデルがもてはやされて、デスクトップPCからボードPCなどの一体型やノートPCなどに変わってきているようです。今後デスクトップパソコンは一部のメーカーだけが製造することになってしまうのかも知れません。
□関連サイト
■デスクトップ | 製品情報 | 個人向け | VAIOパーソナルコンピューター
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